滋賀県で3番目に高い山『ブンゲン』、その名はほとんど知られていません(ちなみに滋賀県1位は伊吹山 1377m、2位は金糞岳 1317m、3位がブンゲン 1260m)。米原市(旧伊吹町)の最北端に位置するこの山に登ってみることにしました。第1の目的は、キスミレの存在でした。五色の滝でオオバキスミレが咲いているという情報を得、葉っぱを見つけることはできましたが花は見つけられませんでした。滋賀県の湖西では珍しくないキスミレが、湖北の伊吹山にはどうして見られないのか? 石灰岩質ではなく、花崗岩質の土壌なら見つかるかもしれないと思い、奥伊吹の地を選びました(地質の問題よりも、日本海に近いからかもしれません)。第2の目的は、ブンゲンそのものの存在についてです。あまりにも知名度が低いこの山の特徴は何か? 標高は高めですが、奥伊吹スキー場第10リフトと同じくらいのレベルです。第10リフト降り場から右方向約30分で山頂到達です。(スキー場内は携帯電話が使えます)
奥伊吹スキー場は、たくさんのテントが張られて賑やかでした。オートキャンプ場になっています。 |
スミレ |
岩場に咲くミヤマキケマン |
タチツボスミレ。まだ雪が溶けて間もないといった感じのスキー場です。 |
第10リフトを歩いて登ります。遠くに金糞岳 1317mが見えます。この斜面の川沿いにいろんな花が咲いていました。 |
イワウチワも今が見頃でした。 |
葉っぱがてかてかと光りウチワのようです。天気がよすぎてコントラストが強い。 |
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ミヤマシキミ(深山樒)とのこと。赤いつぼみがはじけると小さな花が開きます。(ご教授感謝) |
オオカメノキ |
タチツボスミレの群生。第10リフト沿いには春の花が賑やかに咲いています。イワナシは咲き終わっていました。→ナガハシスミレ(テングスミレ)ではないかとご指摘を受けました |
第10リフトを登り切ると、すぐにブンゲンが見えてきます。山頂という気がしないのが、名前が知られないゆえんでしょうか? 岐阜から登ってこられた人と一緒になりました。 |
遠く能郷白山が見える 登山道は広く、伊吹山や北尾根よりずっと歩きやすいです。 |
ブンゲンに行く途中の大岩。いい目印です。 |
まもなくブンゲンに到着。標高1260m。一緒になったのは岐阜の人1人、安曇川の人1人だけ。しばし話し合いました。「いいねぇ〜」って。 |
すぐ近くに貝月山が見える。展望台も見えましたよ。岐阜では有名らしいですが、滋賀の人間にはよくわからない。 |
南を見れば、手前に虎子山 1183m、向こうに伊吹山 1377m。伊吹山ドライブウェイの駐車場も見える。 |
帰りに、ブンゲン山頂を見る(右手)。なんとも地味。しかし高い木がないので見晴らしはよい。 |
ユキザサ(雪笹)はまだつぼみ |
シハイスミレもミニサイズ(8mmくらい)→フモトスミレとご教授いただきました |
タムシバが咲き誇っていました |
非常に至近距離から見ることができます。 |
フイリシハイスミレ |
やはりあったオオバキスミレの群生 |
スキー場の沢にたくさん咲いていました。伊吹にキスミレがないというのは訂正しなければ(自分の頭の中を)。→『オオバキスミレは葉が少し長く、三輪生しているものもあるように見えるので、オオバキスミレの高山タイプの「ミヤマキスミレ」に近い感じがします。あるいはその移行型』とのご指摘をいただきました。 |
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オオバキスミレのアップ(日本海側の気候のせいかもしれませんし、土壌のせいかもしれません) |
スミレサイシン(日本海側はスミレサイシン、太平洋側はナガバノスミレサイシンが住み分けている) |
スミレサイシンのアップ。今が見頃です。 |
ミヤマカタバミは白とピンクがあります。 |
新しいコンパクトデジカメ Olympus Camedia X-550は、2万円を切り衝動買いしましたが、液晶ビューしかないのは困りもの。ファインダーがないと、きつい日差しの中ではピントの具合や露出の具合がわからない。でもジーパンのポケットにつっこめるのは便利。高い一眼レフデジカメを買う予定はなし。