地域包括ケアセンターいぶき　オープン　2006.4.22

１）このたび地域包括ケアセンターいぶき　センター長を拝命した畑野秀樹と申します。本日は、協会の皆様におかれましては遠方よりはるばるご列席いただきありがとうございます。また、平尾市長様をはじめ、県議会・米原市議会の皆様におかれましては、お忙しい中、ありがとうございました。また、湖北医師会・歯科医師会・病院の先生方におかれましても、ご来席、厚く御礼申し上げます。

２）私どもケアセンターいぶきのスタッフは、４月より、地域医療振興協会のスタッフとして働くことになりました。公設民営の施設として、米原市から多大なるご支援をいただいて立派な施設を作っていただきました。この施設をお預かりし、協会の職員としての誇りをもって一生懸命務めさせていただきます。

３）さて、竣工式にご参列の皆様はご存じかと思いますが、旧伊吹町は高齢化率２６％の農山村です。特に山間部は４０％を越えるところもあります。私は平成５年に、伊吹診療所に赴任し、はや１３年がたちました。人的資源に乏しいこの地域で、何ができるのか？　いかに住民に安心を提供できるのか考えたとき、在宅医療の充実と、保健・医療・福祉の密接なる連携が大切であると考えました。歴代の町長様にも、多大なるご協力をいただき、保健センター・社会福祉協議会や住民との協力の下、平成14年度には、老人一人あたりの医療費を滋賀県内で最も低くすることができました。また住民基本健診やその他の検診においても、保健師・健康推進員さんとの協力で、７０％まで上げることができました。健診受診率が高ければいいというものでもないのかもしれませんが、住民が健康を自分で守ろうという意識を持ってもらえたと思います。おかげさまで診療所の経営も１３年間良好に保つことができました。

４）合併後の米原市においても、この素晴らしい施設をお預かりし、米原市のスローガンである「安心ネットワークのまちづくり」に精一杯努力していきたいと思います。

５）ケアセンターいぶきのスタッフは、介護士１７名、看護師１７名、管理栄養士１名、薬剤師１名、理学療法士３名、作業療法士１名、事務６名、医師４名の合計５０名です。

６）運営理念につきましてはお手元のパンフレットにあるとおりです。地域密着型医療を更に進めていきたいと思います。特にリハビリに重点をおき、診療所も訪問看護ステーションも、老健もデイケアも、住民が安心して暮らせるように医療・福祉サービスを提供したいと思います。また次世代を安心して任すことのできる若い医師の育成にも努めたいと思います。

７）最後になりましたが、まだスタートを切ったばかりの若い施設ですので、皆様のご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。