7日目
7日目は、大会の3日目(最終日)となりました。日曜日でもあり、大勢の観客もあり、盛りあがりました。Perthの日本人学校の方々や、パース近郊からわざわざ見に来られた家族もありました(WA州は日本の面積の6倍もあり、とても広大です)。日本代表、日の丸を背負っているという感じです。そのプレッシャーが悪い方に出たのが女子チーム、良い方に出たのが男子チームだったようにも思います。
今日の対戦相手は、WA(Western Australia) U-15 でした。特にパース選抜の選手がそろっています。こんな強い相手と戦うのか、と思うほど大きくて速いチームでした。女子チームは、身長170cm以上は当たり前のような選手ばかり。足は長いし手は長いし、ホッケースティックが2倍くらい長い感じですね。ダッシュの速さ、追い込むプレッシャーは相当だったと思います。日本チームのドリブルは通用しにくく、すぐに2人、3人に囲まれてしまいます。いかに速く強いパスを出すかが今後の課題のように思いました。それと精神力。結果は0−2で負けました。最終的に1勝2敗で3位でした。
男子は、体格差がありますが、それを鋭いパスや機動力のあるフォワードががんばっていました。もちろん中軸となるMFやバック陣がとても安定していました。とにかくものすごく走る・・・最後の最後まであきらめない姿勢は、現在の日本人というよりも、特攻隊のような怖ささえも感じました(悪い意味ではありません)。何度か先取点を取るチャンスがありましたが決められず(特にH番やS番が惜しかった)、逆にWA U-15チームに先制されました。それでもO番が1点もぎ取り、2−1にし、終了間際にC番がきっちりPCから得点を決めました。2-2で終了したため、サドンデスのペナルティシュート合戦となり、C、Gのすばらしいシュートと、@番ゴールキーパーの力で勝ち、見事3勝0敗で優勝しました。
一父兄としても、すばらしい試合を見ることができ、貴重な経験ができたことを喜んでいます。
とてもお世話になったIzuruさんに感謝を込めて |
カメラマン&アナリストのSuzuさん |
日曜日の最終日は、観客もたくさんありました |
試合直前の女子選手の表情は・・・ |
WA U-15のチームと一緒にはいポーズ。試合は12時過ぎからで、今日もいい天気です |
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とても体格差があります |
がんばりましょう |
WA U-15は昨日のU-16よりは戦いやすいと 思いましたが甘かったです |
「運動の好きなお父さんみたい」という女子選手の 印象のようですよ、馬場先生 |
このリーチの長さといったら! どんだけ〜? |
足も長い、手も長い、足も速い・・・どう戦う? |
オーストラリアの方も熱心に応援されていました |
しかし、日本にとってはアウェイの状況で苦しい |
激しく当たってこられます |
背の高いD番でも、さらにリーチが違う |
世界はレベルが高いことを学びましたよね |
強くて速いパス回しが日本チーム全体の課題か? |
何とかチャンスをつかもうと必死 |
ペナルティコーナーでいいチャンスもあったのですが |
0−2で後半のフィールドに向かう選手・・・表情が戦況を語っています。どうしたらいいのか戸惑い |
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後半のリザーブの選手と、腕を組む監督・コーチ |
ディフェンダーも必死で猛攻をしのぎました |
身長差はかなりありましたが貫禄負けはしたくない |
0−2で終了。終わったらたたえ合いましょう |
さて男子の試合のスタートです |
パースの日本人学校の方も応援に |
試合前の両チームですが、いい顔していますよ |
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体をぶつけてくるWAチームですが負けない |
フォワードをとにかく走り回らせてフルプレス |
応援席には日本の国旗が・・・ |
3人がぶつかり合って倒れ込む。でも目は・・・ |
鋭くパスを回していました |
後半、O番が得点をたたき出しました! |
走り負けしない |
速いパスは効果的でした |
チームもまとまっていましたし、 |
各選手みんな上手かったです。 |
15才での最高のプレイヤーが集まり、 |
オーストラリアで力を発揮できました。 |
PCで得点を決めたC番・・・喜ぶ選手 |
2−2となり勢いに乗りました |
追加点をねらう・・・ |
いい面構えですよね |
PS合戦にて、必死の@番の防御! すばらしい |
PSを決め勝利をつかんだ瞬間 G番 |
山田監督を胴上げ・・・コーチ陣も |
キャプテンを胴上げだ! |
終了の挨拶。観客席に向かってお礼 |
表彰式です |
優勝トロフィーをもらう主将 |
宮城県のみなさんへ |
無事に大会も終わりました。やれやれです。力を出せた人も出せなかった人もありますが、 次に活かしましょうね。いや『次に活かす』義務があります 日本代表選手として。 |
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未来は何色? にじ色ですよ、きっと。 |
馬場先生よりメッセージをいただきました。事務局長がとてもバイタリティのある方で、みんな迷子にならず、Perthで滞在しながら、有名なコーチから指導を受けたり、試合に参加をさせていただくことができました。本当にありがとうございます。
大会を通して、運営スタッフとして実感したことは、選手たちに直面する「監督」「コーチ」はもちろん、チームを支える「現地渉外スタッフ」「現地通訳スタッフ」の24時間態勢・・・・まさしく、寝る間を惜しんでの対応。保護者にとっても、選手・スタッフにとっても安心感を保証してくれる「ドクター」「フィジオ(トレーナー)」の存在。そして、この遠征をかけがえのない思い出にするため、カメラ1台を新規購入して遠征にした「アナリスト(カメラマン)」の心意気。それら全てに、頭が下がり、こんな熱い人たちと共に遠征に参加できたことが何よりも嬉しい。
この遠征が、ホッケーを愛好する中学生にとって、中学時代の最終目標として、今後も継続されることを願ってやまない。
今大会遠征事務局長 馬場治男
大会団長の瀧上先生より、コメントいただきました。ありがとうございます。
オーストラリアでの熱き8日間が終わりを迎えようとしています。選手はオーストラリアでの言葉の壁、食べ物の違い、気温の温暖差を乗り越え、一回りも二回りも大きくなりました。日の丸を背負った重圧感の中、オーストラリアチームとの試合は迫力のある技術の高い内容でした。オーストラリアの人からも、『ワンダフル』、『ナイスプレイ』と大きな拍手や、喝采受け、日に日に選手が成長していく姿が実感できました。さらに大会終了後、オーストラリア選手とユニフォーム交換などをし、国際力も高めたことでしょう。
選手には、自分の言葉で、この楽しかった思い出を家族の人に、クラスメートに、話すよう伝えてあります。きっと自信にあふれた体験談が出てくると思います。聞いてあげてください。選手たちを励まし、鼓舞した見識高いコーチ陣にもお礼の言葉を述べたいと思います。
未来のユース、オリンピックで同じ日の丸をつけたメンバーで再会できることを楽しみにしています。Fine thank you, See you agein!
今大会団長 瀧上正志