2009.8.29 長浜ロイヤルホテル
主催 滋賀県出身自治医大同窓生「さざなみ会」
共催 地域包括ケアセンターいぶき
はじめに
皆さんは、医師を志したときどのような理想の医師像を描いていたでしょうか?内科医、外科医、小児科医、などなど様々な科の医師をイメージしていたかもしれません。しかし、上記のような専門科としての姿のほかに、大学には大学の、病院には病院の医師の姿があり、地域住民の最も身近な診療所には診療所の医師の姿があります。つまり、専門科として以外にも、働く場所によってそれぞれの役割を担っている医師の姿です。普段、大学病院などの大病院では、みることのできない医師の活動を皆さんはご存知ですか?
滋賀県出身の自治医大卒業生は、滋賀県の各地域に散らばっていますが、私たちはそれぞれの地域に誇りを持ち、地域の人たちに対して何ができるのか(あるいは何ができないのか)、日々地域の人たちと向き合いながら考えています。つまり、みているのは患者さんの病気だけではなく、その人の家族のこと、地域の人たちとのつながり、そしてその人の人生観までトータルにみるように心がけています。まさに家族全員、地域の皆さんとお互いに繋がっている、それが「家庭医」なのです。しかし、私たちが皆さんに滋賀県の地域医療を伝えることを怠ってきたのも残念ながら事実です。
今回、私たちは滋賀県の各地域で働いている医師がどのような活動を行っているのかを医学生の皆さんに知ってもらおうと、ワークショップを企画しました。今回のワークショップは、たくさん勉強をして知識を詰め込むようなワークショップではありません。どちらかというとたくさんのことを経験してもらうワークショップ、つまり、滋賀県の地域で働く医師がどのような活動をしているかを体験してもらうことが一番の目的です。その結果、今まで大学病院だけでは、なかなかイメージすることのできなかった「家庭医」という医師像を少しでも具体化することができれば幸いに思います。
最後になりましたが滋賀県庁、滋賀県国保連合会、滋賀医科大学、社団法人地域医療振興協会から今回のワークショップ開催にあたり御協力いただけたことに深く感謝しております。とりわけ地域包括ケアセンターいぶきの畑野センター長、清水事務長さんには、会場の確保からワークショップの案内まで御尽力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
滋賀県出身自治医大同窓会「さざなみ会」会長
東近江市永源寺診療所 所長
花戸 貴司
実習報告
司会 さざなみ会幹事長 朽木診療所 野村悠
滋賀医大の学生さん、自治医大の学生さんには、夏休みを利用して、各医療施設において2日〜1週間の実習を経験しました。その体験をスライドにて、あるいは口頭にて1人7分程度のプレゼンテーションをしてもらいました。
@あいとう診療所 A永源寺診療所 B湖東診療所 C弓削メディカルクリニック D信楽中央病院 E湖北総合病院 F朽木診療所 G滋賀県庁 H石部医療センター Iケアセンターいぶき
メインテーマ 「地域医療の魅力について」
今回の実習を通じてみなさんが感じた地域医療の魅力は何か、を発表の中に組み込んで下さい。実習先で魅力を感じなかった場合、そこに何が加われば皆さんにとっての魅力となるのか、地域医療に必要な魅力とは何か?
これらについて考えていただき、ワークショップに臨んで下さい。皆さんにとっての魅力とは何か・・・それが明らかになったとき、地域の医師確保困難、という言葉はなくなるのかもしれません。
アンケート報告 「地域に必要な医師・診療所とは」
朽木診療所 野村悠
講演 「5年間の診療所勤務について」
西浅井町国保塩津診療所 大門友博
彦根東高校新聞部によるインタビュー
懇親会