寒いけれど2011年の春は進行中 2011.3.27

2011.3.11 東北・関東大震災が起こり、甚大な被害が出ています。なんと言っていいのかわからない気持ち。スタッフを被災地に派遣し、義援金を託し、非難してくる方があればできる範囲でフォローすること。新聞やテレビでは原発や被災地の様子を伝えてくれると同時に、復興のための準備も進められているようです。できる限り早い復興を祈っています

米原市では「水源の里市民フォーラム」が開かれていました。都会から米原市の伊吹地域に引っ越して来たご家族の発表も聞かせていただきました。「効率」や「お金」ではない価値観で、「ゆっくりとした」「心の豊かな」「地域づくり」「若者の育成」などが、キーワードになりそうです。今一度田舎のよさを見直し、地域に誇りを持つこと、次世代に伝えていくことがとても大事なようです。

農山村、里山から新たな文明を作ろうと、環境考古学者の安田氏もおっしゃっていました。日本独自の文化は、自然との共生により育まれており、自然を大切にする心を自分たちも持っていたいし、若者に伝えていくことができれば。「自宅で死ねることが、家族のつながりを強くする」と歴史考古学者がおっしゃっており、私たちの地域医療と同じ考え方で驚き、心を強くしました。

たくましく、優しく生きていきましょう。

伊吹野・山東野を歩きながら、地元の人にお会いし、いろいろと話ができました。普段外来に来ない人も、久しぶりにお会いでき、「どうですかぁ?」と尋ねてみる。「歳やなぁ」とか「なんとか生かしてもらっています」とか、厳しい環境にもかかわらず、生きようとするエネルギーを感じました。それは、山野草も同じで、弱い花なのに寒さに負けず一生懸命咲ききろうとしていて、元気を分けてもらえます。

「たくさん雪をもらいました」・・・自然に対する畏敬の念を感じます。たくさんの雪はとけて、山野を潤し、琵琶湖の水循環を改善します。琵琶湖のためにも上流地域の大雪は我慢しなければという気持ちが満ちています。
 
3月も終わりだというのに雪がちらついていました。新幹線のように力強く走りたい。
 
頼りなげなセツブンソウ・・・寒くて縮こまっています
 
里山の春。紅梅がいい案配
 
この大久保地区にもここ数年でたくさんの若い世代が移り住んでこられました。ありがたい
 
種から花が咲くまでには3〜4年ほどかかるようです。地域の人の保全活動に感謝
 
アオイスミレでしょうか
 
キバナノアマナ
 
福寿草
 
東一華
 
寒いのでまだ開くことができずにいます
 
春蘭
 
猩猩袴
 
岩梨ももう少しで咲き出しそうです