生と死と
外来と在宅と老健と・・・毎日の診療でエネルギー消耗。1ヶ月のうち1,2日の休日をもらうのがやっと。在宅と老健の高齢者は24時間態勢であり、精神的には結構しんどい。
70代の高齢者は、在宅でがんの療養をされているが、「死にたい」とおっしゃる。死に急ぐほど辛いのか?
90代の高齢者は40日間、飲まず食わず、最低限の輸液のみで自宅で過ごされている。家族に見守られ幸せそうに感じる。ひ孫との写真を撮りましょうと言うと、なんと1歳のひ孫の背中をなでておられる。
80代の高齢者は、食べたり飲んだりできなくなり、ご家族に説明して「看取りが近い」ことを説明。家族が一生懸命になられて、近くの名水を煮沸して口にひたすと、「うまい」と言ってごくりと飲み出す。まか不思議、生きる力。
生と死、生老病死を相手にしている医師の仕事・・・家か病院か、点滴や薬を出すのか止めるのか、誰の意見を取り入れるのか、どの選択肢を選んでも正解はない、あるいは全て正解。何十人もの人の同時進行。一人だけに集中はできない。
消耗した状態で、伊吹山に上がる。ガスの中を歩くと、ここは黄泉の世界だろうかと思うような幻想的な世界。黄色や青い花が見え隠れする。死の世界にいるような、はたまた生の世界にいるような、不思議な気分。ただ自分のできることは「今を生きる」ということだけ。
葛の花・・・根は葛根になりますね。さわやかな甘い香り |
カワミドリ |
ツリフネソウ・・・活き活きとしています |
イブキコゴメグサ(伊吹小米草) |
カニコウモリ? |
フジテンニンソウ |
タムラソウ |
アキノキリンソウ |
リンドウ |
フジテンニンソウ、コイブキアザミ・・・幻想的な世界 |
キセワタ(着せ綿) |
マムシグサ |
フジテンニンソウ、ノギク、イブキトリカブト |
ワレモコウ |
風にそよぐ音が寂しい ススキ |
シオガマギク |
誰もいないかのような世界は風の音だけ、静か。 |
人の姿にほっとする。 |
コイブキアザミ |
イブキトリカブト |
黄泉の世界いるような、現実の世界にいるような感覚。ガスに覆われたり、視界が開けたり |
一生懸命に生きているエネルギーを感じます |
花が落ちても、種を飛ばそうとする努力、サラシナショウマ、空へ |
アカソは赤い(赤蘇) |
クサボタンの種、空に飛ぶ準備中 |
イワアカバナ(岩赤花)の名の由来は、葉が赤くなるからか |