全国国保地域医療学会 in 山形

2016.10.7-8 山形テルサ+ホテルメトロポリタン山形


山形県山形市で全国地域医療学会。たくさんの学びがありました。米原市でも人口は年に300人のペースで減少し、高齢化率は27%になってきますが、全国では高齢化率33%を越えている地域からの発表もたくさんありました。

それがデメリットと考えている首長さんもいれば、高齢者を財産と考える首長さんもいて、考え方次第。子どもを増やすために、医療費の無料化、保育園の無料化、奨学資金制度など、工夫されています。地方においては子供を3人以上生む人が多いですが、いかんせん結婚する女性の数が少ない。

地方において医師を含む医療・介護職は頑張っていると思いますが、これからは住民自身が、自分の町を住みやすくするよう事業を興していただくことが大切になってきます。その礎を支援することが、これからの医療・介護職の役割になる。

米原市においては、行政や医療機関が目立つことなく、大野木や野一色など自治会組織がまちづくり会社を興していることが、まさしくこれからの日本の地域づくり像なんだと改めて感じました。私たちは目立たずに支援すること。

学会の執行部が必ずしもまとまっているわけではないことを知りましたし、熊本の上天草の病院長さんなどとの親交を深め、相互交流などをしていく予定となりました。3月頃に講演に来ていただきます。

これからの地域のあり方、地域医療・ケアのあり方を考える良い機会となりました。留守をお願いしているスタッフに感謝です。


◆全国国保地域医療学会 山形 発表
「お手紙委員会」活動報告...  〜看取りのための援助ノート作成における経過報告〜
    福田かおり 看護師

多職種でお手紙委員会を構成し、患者さんの終末期をできるだけ安心して過ごしてもらう取り組み。患者さんや家族の状態に合わせて、その都度、これからどうなっていくのかの手紙を渡していきます。とても聞きやすい発表でした

エンゼルケアが看取り後の家族に及ぼす効果
    水上幸子 看護師

年に30人程度の在宅看取りがあり、家族への質問表と面接による聞き取り。家族もエンゼルケアに参加してご遺体をきれいにすることで、死の受容や満足度に有意差があるか検定しました。有意差が出ないという結果でしたが、成長感についてはより高い傾向が見られたというもの。
手慣れた発表で、もっともっとたくさんの人にも聞いて欲しい内容でした。

お疲れ様。タクシーで山形観光できました。写真は山寺。


学会に行かせていただいて、ありがとうございました。