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自治医大5年生のNさんが診療所に地域医療実習にやってきました。先週は信楽中央病院で1週間研修していたようで、第2週目が診療所研修となりました。 信楽での内容を拝見すると、外来、出張診療、往診、特老、当直、内視鏡検査、予防接種、訪問看護、ケアマネジメント、乳児健診、エコー検査などが書かれていました。診療所では、どうしたらいいのかわからないまま始まりました。 宿泊は、ペンションいぶきに泊まってもらいます。ここは研修の宿泊地としては最高の部類に入ると思います。 |
月曜日は午前中、内視鏡、レントゲン、外来見学、採血、点滴、処置見学(wet dressing について言いか悪いか話しながら)、腹部エコー見学などをしてもらいました。
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夜は、自宅で夕食を食べながら、家族と一緒に雑談をして過ごしました。子供たちにとっても、礼儀正しい学生さんは、いい刺激になると思います。 毎年、夏には滋賀県の学生が1泊2日で夏季研修に来てくれますが、ペンションいぶきのオーナーとしゃべっていても、極めてまじめでさわやかな人ばかりだと高い評価を得ています。8月21〜22日の夏季実習の様子はこちら。 今回のNさんも、非常にまじめな優秀な学生さんでした。 |
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火曜日は、午前中は大久保出張所の診察でした。落ち着いている患者さんがほとんどで、人数もそれほど多くなく、患者さんを20人ほど全員診てもらいました。 私は影武者として、患者診察前の患者プロフィールの紹介、診察のポイント指導、処方書きなどをしましたが、基本的に学生さんに問診、血圧測定、診察などをしてもらいました。 |
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午後は、本所で1:30〜6:10までノンストップ外来。10秒の休憩もありません。患者さんは全部で67人あり、Nさんに教える余裕はなく、採血、点滴、検尿、心電図などをしてもらいました。 ペンションで夕食の後、8時〜10時まではママさんバレーの練習に入ってもらいました。 以上午前・午後・夜の3セットマッチフルセットの研修でした。 |
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水曜日は、午前は外来でしたが、心電図、採血、点滴をこなしています。痴呆患者さんに対する長 午後は、往診6件。COPD, HOTの患者さんに点滴してもらいましたが、家族が「失敗したら1000円やで」、本人も「痛い」と言うプレッシャーの中、サーフロー針で刺してもらいました。病院と違い、点滴は家族が抜きやすいようにテープは横向きに貼り、端はノリ面をくっつけてはがしやすくしておくこと。 |
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往診では、言葉のしゃべれない患者さん、麻痺のある患者さんも多く、その中での患者さんとのコミュニケーションが大切です。 胃瘻の患者さんの診察もしてもらいました。 |
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木曜日は、朝は、上部消化管内視鏡を行いました。初めての年齢の若い人に対しては、セルシン5mg静注をしています。10mgに比べて、少しぼんやりする程度ですが、バイタルサインをあまり気にすることなく、その後は健忘を利用して、「ぜんぜん平気だった」とおおむね好評です。来年度はなんとか6mmの細いファイバーを買いたいものです。 外来診察は、やはり忙しく、学生さんに教えるような余裕はありません。即戦力として、心電図、採血、点滴をしてもらいました。他の医療機関に比べて、教える時間がないのがうちの欠点です。 昼は、注腸造影を見学してもらいました。ちょうどS状結腸と上行結腸に大きなポリープがある症例でした。 午後からは、三種混合ワクチンの集団接種でた。最初の10人くらい私がやりまして、その後の40人ほどはNさんに打ってもらいました。もちろん医療事故があっては困りますので、横にしゃがみながら注意深く見守りましたが・・・。10人も打つと要領を得てきてスムーズにやってくれました。 |
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その後、長浜赤十字病院を見学してきました。地域医療連携室にご挨拶。 市立長浜病院を見学。開放型病棟を案内しまた。すでに県内のMLで研修のことを紹介していますので、Dr.に暖かく迎えていただきました。 午後6時より、長浜病院生涯教育講座「虚血性心疾患の進歩」について、森上先生の講演がありました。 |
金曜日は、多少患者さんの余裕があり、患者プロフィールを説明しながら外来をしました。糖負荷試験もしてもらい、点滴などもしてもらいました。 早期胃がんの患者さんの受診もありましたので、率直に告知するのも見てもらいました。家族から先に説明すると、その後がやりにくく、まず本人に説明します。来週の外科Dr.予約を地域医療連携室にとりました。 滋賀県の卒業生の「地域医療Bed Side Learnig」の研修受け入れは初めてでしたので、こんなのでよかったのでしょうか? よきDr.になってくれることを祈っています。 |