自治医大12期生 地域医療研究会第1回総会

2003.9.13 @カヌチャベイホテル


自治医大の12期生の15年会を、佐藤氏や川妻氏の尽力により沖縄で開催されることになりました。参加者が17名くらいということで、同窓会という名前じゃなく、地域医療研究会という名前になっていました。
 私は、5年会も10年会も行けてなかったので、家族連れ気合を入れて行きましたよ。写真は久志の浜。


この久志は名護市の東海岸にありますが、宮田先生のお母様のご出身地だそうで、現在病院長をしていらっしゃる名護の病院からも比較的近いところにあります。カヌチャもこの近く。


カヌチャベイホテルの部屋からの眺め、めっちゃいい天気、めっちゃいいホテルですやん。後から聞きましたが、宮田先生とここのオーナーが同級生で、今回の会についても格別な配慮をいただいたようです。


ハイビスカスの花が、亜熱帯の湿った風に揺れながら、咲いていました。


川妻氏の司会の下、表題会議が開かれました。最初の演題は最先端医療である、「再生医療」の話でした。


演者の高橋氏は、信州大学の助教授としてこの夏から松本で働いているとのことです。


自治医大の循環器科で研究していたこと、現在の信州大学での活躍の様子を聴かせてもらいました。


胎児発生時期に血液と血管は同じように発生し、分化していく。自治医大では、骨髄幹細胞を利用して血管再生の研究をしていたそうです。


臨床応用として、実際に閉塞性動脈硬化症の患者さんを対象に骨髄穿刺し幹細胞を培養して虚血部に注射を施行していると(これは日本医事新報に載っていましたね)


実際の培養幹細胞を虚血部位に注射をしている写真とのこと。


更に虚血に陥った心筋梗塞の心筋に幹細胞を注射して血管新生、更には心筋の再生の研究をされています。


2題目は、名護の病院長である宮田先生に「沖縄北部地域の地域医療について」講演いただきました。


広大な面積のある割りに、人口は10万人とのこと。北の集落では、100人、200人程度の人口しかないところもあるそうです。


北部地域(いわゆるヤンバル)の病院、診療所の分布。


医療機関までの時間を表にしておられますが、大体30〜60分を要するようで、1時間かかるところもあります。


NPOの立ち上げも必要だとおっしゃっていました。


保健・医療・福祉の連携とともに、ITによるネットワーク構想を練っておられます。


ありがたい講演も終わって、懇親会が始まりました。8時からの懇親会に、子供たちは待ちきれなかったようです。