All Japan Hockey Junior High School Selection
Australia Tour 2008

2008 中学生選抜(U-16)日本代表ホッケーチーム オーストラリア遠征選手団

 大会7日目、最終日となりました。女子は午前8時から7〜8位決定戦が、タスマニアとありました。タスマニアとは練習試合、予選、順位決定戦と3回も試合をさせていただきました。本戦では、試合のあとベストプレイヤー賞を選んで渡してくれるのが、タスマニアの習慣のようです。相手であってもそう・・・すばらしいプレイには身方・相手関係なくたたえ合う文化はとても参考になります。

 その後は、女子・男子の決勝戦を観戦しました。女子はなんと予選で引き分けたクイーンズランドと、1−2で惜しくも敗れたニューサウスウェールズとの試合でした。日本は善戦したなと思います。

 この遠征の目的が、『一貫指導体制の下、国際的に活躍できる選手を育成するため、海外遠征での大会を通して競技力を向上させるとともに、ホッケー競技に取り組む意識を高める。』とありますので、その目的は十分に達成したのではないでしょうか。

 夜には、クロージングセレモニー(閉会式)があり、たくさんの少年少女が集まり、プレゼント(特にピンバッジが人気です)やユニフォームの交換をしていました。今後もし参加される選手がいれば、安めのプレゼントやピンバッジは用意した方がいいと思いました。

女子 7〜8位 順位決定戦
日本 対 タスマニア
4     1


頑張っていた新川トレーナーと、Griphonで勤務され
今大会ずっとお世話をしていただいた佐敷Yoshiさん

男子コーチの幸田先生、藤原先生などたくさんの
人にお世話になりました。

さあ、泣いても笑ってもこの試合で終わりです

タスマニアはだいたいわかった相手

ヒットに対して、タッチシュートをねらう

7日目となり疲労は限界ですが、

楽しんでプレイしていました

成長めまぐるしい人が何人もありました。

チームのために自分が辛い部分を担当し、、

チャンスを作り、他の人においしいところをわたす、

そんなことに一回りも二回りも成長しました。

優勢に試合を進め、4−1で勝利しました。

タスマニアの選んだベストプレイヤーでした

小さい頃から11人制ホッケーの文化が成熟

大会7日目 
2008,12,6(土)

子戦評  7、8位決定戦

 

Japan 4−1 Tasmania(タスマニア)

 

    7,8位順位決定戦にまわった日本は前半から押し気味に試合を進めるが得点に結びつかなかったが、前半27分にライトからのセンタリングを前田がGKをかわし得点をあげた。続く33分にもまたもや前田がライトからのセンタリングをダイレクトシュートし連続得点を入れ前半を2対0で折り返した。

後半に入るとタスマニアも反撃し、後半12分にゴール前の混戦から21番ジェシカが押し込み1対2とした。直後の13分に日本が反撃しPCを取得し山下がゴール前の千葉に合わせて3対1とした。その後は一進一退の攻防が続くが後半29分には再びPCからヒッターの上林のシュートが決まり4対1とリードを広げそのままタイムアップとなった。この結果から日本は予選リーグも合わせ、全7試合で4勝2敗1分となり7位となった。


大会を終えて 〜 クロージングセレモニー


女子決勝戦は、ニューサウスウェールズ対クイーンズランドでした。

太い足に恐ろしい形相でダッシュ

クイーンズランドも負けない

歌って踊って応援するクイーンズランドの子ども、

日本女子チームも一緒に歌い踊っていましたよ

ニューサウスウェールズの選手とユニフォームの交換

めっちゃ積極的なのはどの国でも同じ?

男子は小学生と仲良しに、

そのうち、ニューサウスウェールズの男子と
ユニフォームの交換を始めたようです

裸を見せるキャプテン。背中にはチームの選手の
名前がマジックで書かれていました。ほほえましい

一緒になって、混ざって試合を観戦していましたね。
女子決勝は2−1でクイーンズランドが優勝。

男子決勝はクイーンズランド対マレーシア

とても強いマレーシアでした。強化されている?

ディフェンスに力を置いた布陣から一気に攻める方法はアジアの選手には向いているのでしょうか?

ホッケースティックの歴史 下から上へ時代の変遷。
下のものは100年前のもの。木を曲げていました

午後6時からクロージングセレモニーが競馬場で
開かれました。

どんどん集まってきました。青はACTの選手

JAPANチームもユニフォームは目立っていましたよ

たくさんの人が集まりセレモニーのあとは、バッジの交換やユニフォームの交換が始まりました

ピンバッジがなく、はちまきを巻いている大久保監督

たくさんの選手と交流していました。

女子の大久保監督より、書類を預かりました。

大会を振り返って

 7日で7試合、1日1試合をこなす、11人制ホッケーに慣れていない中学校3年生にとっては過酷な日程を大きなケガもなく無事終えることができました。
 男子10位、女子7位と成績は振るいませんでしたが、U−16である高校生相手に最後までよく走り、がんばったと思います。特に女子は、優勝したQueensland(ブリスベン近郊州)と引き分け、2位のNew South Wales(シドニー近郊州)と残り2分まで同点であったことはさくらJapanの申し子として今後期待の持てるものであったと思います。試合を見に来ていた多くの観衆から惜しみない拍手と賛辞をいただきました。ただ、9月の選考会終了後、一度も合同練習ができずに遠征したことは、今回スタッフとして参加した者として非常に悔いの残ることでした。今後は最低1回でもいいので、強化合宿を行い遠征に出てほしいと思います。(スタッフと保護者の金銭的負担を考えると苦しいのが現実ですが)参加したどのチームも組織的な攻撃や守備をしており、この大会に参加する準備をしてきているようです。なお、参加費用は遠い地域で25万円ほどの自己負担とユニホーム代を保護者が出しているそうです。
 男子の二位にマレーシアが入りました。同じアジアのシンガポールも参加し、ホッケースタイルや強化方法など今後の参考になることは多くありました。また、オーストラリアは今回の大会から優秀な選手を選考し、U−17として来年度アジア遠征を予定しているそうです。
 女子も今回の参加選手からU−17を選考し、来年度フランス遠征をするそうです。今年は南アフリカに遠征し、強化していることを聞きました。今後はアジアへの遠征を考えているそうです。
 U−12については、11人制での大会で、強いヒットやパス、オープンスペースへのドリブルなど基本に忠実なプレーを大きなスペースの中で行っており、日本での6人制ではできないプレーを随所に見ることができました。
(日本では普及を考えて、外国にはない独自のルールで行っているのが6人制です)
 今回の遠征は、ただ大会に参加しただけでなく、ウォームアップから個々のスキル、戦術まで、各国がジュニア層から強化を図り、組織的・計画的に行っていることを肌で感じるよい機会になったと思っています。オーストラリアやマレーシアだけでなくシンガポールも強化を図り取り組んでいる現状を目のあたりにし、日本も今後はU−16(中学校)だけで考えず、U−18(高校)、ジュニア、シニアとの連携を密にした一貫指導を現実のものにしていく必要性を強く感じました。
 最後に、今回ボランティアで参加してくださった畑野先生、新川トレーナーには選手の様々なサポートやHP作成をしてくださいました。コーチングスタッフも対戦チーム分析、ビデオ撮影、ミーティングなど連日深夜まで行っていました。参加してくださったスタッフに心から感謝したいと思います。また、HPに寄せられる激励に、選手だけでなくスタッフ一同も励まされていました。選手の皆さん、スタッフの方々本当にご苦労様でした。

文責 大久保


 日本は、遠くからの遠征のためかもしれませんが、とても好意的に迎え入れていただけました。国際交流の場として、ホッケーを通じて貢献できたのではないかと思います。試合のマネジメントには、やはり外国人に萎縮することなく、堂々と英語などでコミュニケーションを取ることが、選手にとってとても大事なことを感じた1日でした。選手たちはよく貢献してくれたのではないかと、第3者ではありますが感謝しています。

 さて、明日はシドニーを観光してから、明後日 帰国の途につきます。日本でのお迎え、よろしくお願いします。