山ワークショップ in いぶき

地域医療振興協会主催 <1> 2006.10.25〜10.28,<2>2006.10.30〜11.2

目標:地域医療を好きになる

対象:地域医療振興協会の病院に勤務する1年目、2年目研修医
(東京北社会保険病院、横須賀うわまち病院、市立伊東病院、市立奈良病院)

1クール目予定

10月25日(水)

10月26日(木)

10月27日(金)

10月28日(土)

午前

8:15 地域に出てみよう1

ケアセンターいぶき 待合室、訪問看護、デイケア、老健、愛らんどデイサービス、幼稚園、サロン、藤の根作業所、など。

エクスカーション

9:30 伊吹山登山(3合目〜山頂)

11:30 山頂山小屋レクチャー
松井純典さん「伊吹山山頂の花」

ワークショップ
「自分が地域医療を続けていくためにはどうしたらいいか?」

11:00 まとめ
桐ヶ谷先生、竹内先生、山田先生、名郷先生

閉会

午後

13:30 開会セレモニー
挨拶:平尾市長、名郷先生、畑野

14:00 地域医療報告会

15:00 ワークショップ
「畑野が伊吹で地域医療を続けられたのはなぜか?」

17:00 施設紹介
 ビデオ、見学

17:30 1日の振り返り

18:00 イブニングレクチャー
多賀 前伊吹町長
「ケアセンターいぶきができるまで」

<移動>

地域に出てみよう2

ケアセンターいぶき 訪問診療、訪問看護、デイケア、老健、愛らんどデイサービス、幼稚園、サロン、藤の根作業所、など。

17:00 1日の振り返り

18:00 イブニングレクチャー
高橋順之さん「伊吹の歴史」

<移動>

12:00 昼食

13:00 下山

16:00 レクチャー
松田美穂子さん「ワインの楽しみ方」「ベルソーと伊吹山」

17:00 1日の振り返り

18:00 イブニングレクチャー
畑野秀樹「くじけたこともありました」

<移動>

懇親会

ディナーセッション
鈴木医師「自分の元気を振り返る」


1日目


快晴の空、山ワークショップ in いぶき が始まりました


初日のワークショップが始まる


地域で長くやるためにはどんな背景があるのでしょう?

さて、山ワークショップinいぶきは、始めっからアクシデントでした。
静岡駅構内で起こった人身事故のため、新幹線が遅れ、2時間遅れのスタートでした。
開会式は、研修センター長の挨拶、米原市町の挨拶(時間が遅れ部長の代弁)、畑野の挨拶となりました。
普段の研修ではできないプログラムにしたい、
地域で医療を長く続けたいと思ってもらえるようにしたい、そんなWSであればと思います。

その後は、畑野を魚にWS「どうしたら地域で長く医療を継続できるようになるのか」
がありましたが・・・私は往診に行っていたので参加できず。結構盛り上がっていたらしい。

イーブニングレクチャーは、前町長さんのお話。
この人がいなかったら「ケアセンターいぶき」はなかったですし、大事な存在です。
「どうして山奥の集落を存続させる意味があるのですか?」という質問にも、
「森林を守ることが日本の国土を守ることである」
「教育の点から、田舎の存在は、良い子供達を育てる」
などの回答がありました。

夜の懇親会はホテルであり、最初に私の挨拶・・・なかなか人の心を打つような話ができるには、時間がかかりそう。でもだんだん人前で話すことに慣れてきている私。50数人のスタッフを抱え、リーダーとしての自覚はできているんだなぁ、と思いました。

各々の研修医さんが、「自分の主張したいこと」ということでみんなの前で発表されましたが、現代人だから慣れているのかなと思っていました。しかしさすがに人前で自分の意見を述べるのは難しそうです。自分の確固たるものがまだできていない、迷いの時期でもあるのでしょう・・・。

そんな中、誰もやれと言っていないのに、若い方から2番目のケアセンター職員が、進み出て、
「利用者さんが喜んでもらえるように一生懸命努力したい。日本一の老健にしたい。日本一の老健にします」と自己主張してくれたのには、まわりの職員も驚き、感動しました。
弱々しかった彼が、6ヶ月でここまで成長するとは!

単なる懇親会だけに終わらず、全国から来た若い研修医と、ケアセンター職員の話し合いの中でいろんな収穫があったように思います。

1日目は終了し、2日目は研修医さんを市内各地にばらまいて研修してもらいます。


2日目 <地域で>


薬局(写真は静先生に撮ってもらっています)


老健


リハビリ


スタッフルームで


愛らんどデイサービスで


外来で


昼食サロンで


同じく昼食サロンで


愛らんどで昼食


ケアセンター食堂で


昼食サロン


昼食サロン


藤の根作業所で。シートベルトの制作


振り返り


グループで体験を共有する


同じく


ナイトセッションは、食堂で


このセッションを受け持ってくれた鈴木先生

WS、2日はどうだったのでしょう?
研修医9人が、地域の福祉の現場に出かけていって勉強してきました。午前と午後の会場を分けたりしているので、のべ事業者数にしたらかなりたくさんの場所を見てもらったのではないかと思います。

夕方の振り返りでは、
1)小規模多機能デイサービス「ほほえみ」がよかった。とってもアットホーム。世代を超えたデイサービスの姿にとっても感動した。
2)曲谷サロンでは、いきなりみんなの前で話をさせられた。いろんな質問をされた。どう答えてあげたらいいのだろう?
3)地域の中で、支え合う人たちの活動が熱かった。

などの話がありました。何かを感じ取ってもらえたかなぁ? (まだ上滑りしている感がありましたが)

イブニングレクチャーでの、「いぶきの歴史」。 わかりやすく熱く語ってもらいました。

ディナーセッションでの「元気になるための振り返りの効果」。元気になると忘れてしまうけど、落ち込んでいるときには意識のベクトルがどうしても自分の中に入ってしまう。燃え尽きることもある自分といかに過ごしていくか?
 自分を例に取ると、週末の山歩きであったり、ビーチボールが自分を元気にしてくれるものでした。週末にエネルギーを貯めて、ウィークデイに患者さんにエネルギーを与えるといった日々。それは苦じゃなくプラスのエネルギーと感じていました。
 ケアセンターができて、エネルギーの源をくしくも奪われ、落ち込んでいた半年間ですが、今ようやく復活しています。

 3日目は、エクスカーション(登山)、山頂でのレクチャー、レクチャー「ワインの楽しみ方」、地域医療報告会、振り返り、レクチャー「落ち込んだときもありました」などが予定されています。 頑張りますか〜


地域医療実習のページへ戻る